2003年8月19日 建設通信新聞



2000年8月22日 日経流通新聞


2003年2月4日 日本経済新聞

2003年7月5日 日本農業新聞

2001年8月23日 日本農業新聞

日本農業新聞のホームページ(e農net)のトップニュースに掲載されました。
http://nougyou-shimbun.ne.jp/back/news/topnews/topnews02010823.html

もみがら、稲わら利用のエコ鉢苗の生育も上々

 もみがらや稲わらを再利用した植物性の「エコ鉢」が消費者の間で好評を呼んでいる。プラスチック製の鉢と異なり、一定期間で自然分解し、土に戻るのが特徴。「地球環境にやさしい」ポットとして、「母の日」のカーネーションや、東京の朝顔市で採用され、評価も上々。農業生産資材も環境への優しさを追求する時代を迎えている。

■短期間で土に戻る
 聖豊商事(東京)が昨年六月、製品化した。材質はもみがら、稲わら、おからなどが主成分。成型するための粘着剤は、雑穀のコウリャンを発酵させた植物性ののり。この粘着剤の配合により、分解する期間が数日〜三年と多様に調整できるという。これまでの生分解性容器と違い、100%植物性原料で、生ごみ同様に処分でき、土に埋めても異物が残らない。昨年九月に国際特許を申請した。

 JA埼玉県経済連は、今年の「母の日」向けのカーネーション五千鉢を、エコ鉢に試してみた。生育も順調で、消費者から反響もよく、来年は大手量販店から大口予約が舞い込んでいる。

■コストダウンかぎ
 同連の園芸部花植木事務所の諸星榮一所長は「自然環境への意識が高まっており、小売店も環境問題で付加価値をつけたいと思っている。生産者も自ら、環境に取り組んでいると提案していく時代」と強調する。ただ、プラ鉢に比べ価格は三倍ほど高くなるため、課題はコストダウン。

 七月の東京・入谷の朝顔市には、一万二千鉢が使われた。導入した川野東花園(東京)の川野嘉一代表は昨年、英国のフラワーショーを視察。農業資材が木製や陶器など自然素材に切り替わっていたことに触発された。

 「消費者の間で、地球に優しい商品を望む声が高まっている。農業もできるだけ脱プラスチックを目指すことが大切」と話す。コスト増にはなるが、来年はさらにエコ鉢を採用していく計画だ。

 同商事の佐藤聖子社長は「農家からは、苗の成長がいいと好評だ。食品やきのこのトレイにも向いている」と話す。今年十月には茨城に工場を建て、本格的な増産に乗り出す。5号鉢の小売価格は百十円だが、価格下げも可能という。

 聖豊商事の問い合わせは、電話03(5472)1171。

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